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事前調査結果の報告システム

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事前調査結果の報告システム

解体、改修予定の建築物に対し、石綿含有の有無を調べる事前調査を実施した後にはその結果を管轄の労働基準監督署に報告しなければなりません。

これは、届け出ではなく報告です。届け出にはこれを受理したという回答が伴いますが、報告は、報告したという事実のみが残されれば良いのです。

報告の期日は工事開始前までであれば良く、極端な話、着工前日でも良いのです。

この報告を怠って工事を着工してしまうと罰則が科せられます。

工事現場には見やすい箇所に報告済であることを明記した書面を広報版に掲示する必要があります。

それでは具体的な報告システムについて説明します。

    この報告は電話やメール、郵送等ではなく、行政機関で作成した複数の行政サービスにアクセスできるツールを用いる電子申請システムにより行います。

    このシステムにログインするためにはGビズIDというものを取得する必要があります。

    GビズIDは、事業者向けの共通認証システムで、複数の行政サービスにログインするためのアカウントを提供するものです。

    これを取得することでいろいろな行政サービスを利用できる利点があります。

    GビズIDには三つの種類があり、其々取得方法と利用できる行政サービスが異なります。

    法人の代表者が取得する「GビズIDプライム」は郵送による書類審査が必要になります。これは法人の印鑑登録証明書を郵送することにより、実在する法人であることを認めてもらうためです。取得まで一周間程度かかりますがこれには利用できる行政サービスが多数あり、助成金の申請等も含まれます。

    またこの登録が済んでいればこの法人の従業員は「GビズIDメンバー」としてIDを取得することができ、プライムと同様の行政サービスを利用することができます。

    このほかに「GビズIDエントリー」というものがあります。これは事業を行っている方であればだれでも取得でき、書類審査は不要です。オンライン申請により即日取得できますが利用できる行政サービスには制限があります。
    石綿の事前調査の結果報告だけを考えた場合、三つのどのIDでも利便性に優劣はありません。

    このように事前調査結果の報告にはGビズIDプライム・メンバー・エントリーのいずれかを取得する必要があります。この取得さえ済んでいれば、報告に当たっては報告システムにログインしさえすれば、報告する項目は自動で現れますのでこれに沿って各項目を入力すれば良いのです。

    この報告は有資格者でなければできないので調査者資格を取得したらまずGビズIDを取得していつでも報告できる体制を整えましょう。